TOEICを受ける頻度で悩んでる人は多いのではないでしょうか?
・どのくらいの頻度がベスト?
・毎月受けるべきなの?
・でもお金が足りない...
TOEICの受験頻度はモチベーションにも関わってくるので、無視できない問題です。
そこで、この記事ではTOEICの最適な受験頻度をお伝えしようと思います。適切な頻度で受験して、無理せずスコアアップを狙っていきましょう。
※この記事における”TOEIC”は、TOEIC Listening&Readingのことを指します。
目次
TOEICの開催頻度は1年に10回以上
まず、TOEICが年にどのくらい開催されているのかご存じでしょうか?案外ちゃんと知らない人も多いんじゃないかと思います。
結論から言うと、TOEICの年間の開催頻度は基本的には決まっていません。以前までは年に10回と決まっていましたが、現在は年によってまちまちです。
TOEIC開催頻度
・2021年度・・・13回
・2022年度・・・12回
少なくとも1年に10回以上は開催されるとみていいでしょう。
また、地域によっても開催頻度は異なります。大都市では毎月開催されているにも関わらず、地方では1年に3回だけというのもザラにあります。
2021年度の受験地別開催日程を見てみても、札幌や東京、大阪、福岡などの都市部では毎月開催されてますが、青森や新潟、和歌山など地方では半分以下の頻度でしか開催されていません。
ちょっと不公平に思われる人もいるかもしれませんが、こればかりは仕方ないですね。
だから、地方部在住でTOEICを家の近くで受験しようと考えている人は、その地域の開催日程をちゃんと確認しておく必要があります。
また、TOEICの受験回数には特に縛りがありません。
TOEICの受験回数には縛り無し
・1年に何回でも受験可能
・連続受験も可能
体力と時間、金銭的に余裕がある限りは、何度でもTOEICに挑戦することができますよ。
TOEICを定期的に受けるメリット5選
TOEICを定期的に受験することには、数多くのメリットがあります。ここでは、そのメリットについて解説していきます。
TOEIC定期受験のメリット
・細かい目標設定ができる
・モチベーションを維持しやすい
・軌道修正しやすい
・本番に慣れることができる
・短期間の成長が期待できる
細かい目標設定ができる
まず1つ目のメリットして、定期的に受験することで細かい目標設定ができるようになります。「細かい目標設定」とは、たとえば
・初回受験では500点が目標
・2回目は600点が目標
・3回目は700点が目標
というような感じですね。
人は、たった1つの大きな目標を掲げるより、小さな目標を複数設定した方が集中力やモチベーションが増加します。
たとえば、マラソンを思い浮かべてみて下さい。10kmマラソンを走る場合、1kmごとに「あと○○kmだよ!」と言ってくれた方が頑張れそうじゃないですか?
逆に、10km先のゴール地点だけを目標に設定していると、同じ10kmだとしても距離が長く感じますよね。精神的ハードルが高くなってしまうんです。
TOEICに話を戻すと、400点スタートなら、まずは500点、次の試験で600点、次は700点・・・というように、細かい目標設定をします。一歩一歩、着実に進んでいきましょう。
学習モチベーションUPに繋がる
TOEICスコアは、リスニング495点、リーディング495点の合計990点満点で算出されます。
スコアは、その時点でのあなたの実力です。つまり、自身の英語力を可視化できるんですね。
定期的にTOEICを受けるということは、頻繁に英語力を可視化できるわけなので、英語学習のモチベーションUPに繋がります。
たとえば、前回よりもスコアが上がっていれば成長を実感できるし、勉強のやりがいを感じることもできます。
一方で、たとえスコアが下がったとしても、「次こそは頑張るぞ!」という反骨精神によってモチベーションを上げることができます。(ここはマインド次第ですが)
結果が良くても悪くても、いずれにせよ現状を知ることはモチベーションに繋がります。これこそ、TOEICを定期的に受ける一番のメリットではないかなと。
軌道修正しやすくなる
TOEICは、ただ勉強を続けていればスコアが上がるほど生易しいものじゃありません。勉強法が間違っていれば、どれだけ努力しても報われることなく時間を浪費するだけです。。
ただ闇雲に勉強しているだけだと、今自分がやってる勉強法が正しいのかどうかって判断できないですよね?
でも、定期的にTOEICを受けることで、勉強法のミスに気づいて軌道修正しやすくなるんです。同じ勉強法を繰り返してるけどスコアが伸び悩む、もしくは下がってる場合は、その勉強法が間違ってる可能性が高いです。
英語力を頻繁に可視化しないと軌道修正は難しいので、そういった面でもやはりTOEIC定期受験は効果的ですね。
勉強法(=学習戦略)はTOEIC学習において最も重要といっても過言ではありません。先述したとおり、間違った勉強を続けても全く意味はないし、努力は報われないんです。
だからこそ軌道修正が重要なんです。勉強法が間違ってると気付いた時は、すぐに方向を切り替えるようにしましょう。
ちなみに、僕の無料メルマガでは正しいTOEIC学習戦略を解説してるので、興味のある方はぜひ登録してみて下さい。(今だけ電子書籍を無料プレゼント中です)
試験本番に慣れることができる
何回もTOEICを受験すれば、本番に慣れることができます。
・試験本番の雰囲気
・問題傾向
・時間配分
実際に本番の試験を解いたことのある人にしか分からない、TOEIC独特の雰囲気というものがありますよね。そういった雰囲気に慣れておけば、段々と緊張もしなくなってきます。
問題傾向や時間配分については公式問題集でも感覚は掴めますが、やはり本番には敵いません。実際の試験を解いてこそ分かることもあるでしょう。
また、リスニング問題の音声が流れるスピーカーも、本番の試験を受けないと体験できないですよね。TOEICのスピーカーって結構聴き取りづらいので、何度も受験して慣れておけば多少解きやすくはなるでしょう。
TOEICのスピーカーについては、下の記事で詳しく解説しています。
→TOEICリスニングパートのスピーカーが聴き取りづらい場合の対処法
短期間でスコアアップしやすい
ここまで話してきたTOEIC定期受験のメリット
・モチベーションを維持しやすい
・勉強法を臨機応変に変えられる
・試験本番に慣れることができる
などから、短期間でスコアアップしやすくなりゴールまでの道のりが速くなります。
モチベーションが高い状態と低い状態とでは、当然モチベが高い状態の方が勉強も進みますよね。その分、スコアアップのスピードも加速していくので、短期間で結果を出しやすくなるでしょう。
また、臨機応変に勉強法をアップグレードしていけば、間違った努力を続けずに済みます。
本来であれば無駄な努力を続けて損したはずの時間を、そのまま正しい学習につぎ込めるわけなので、ゴールまでの大幅な時短になりますよね。
TOEICを定期的に受けるデメリット3選
今度は逆に、TOEIC定期受験のデメリットを挙げていこうと思います。
TOEIC定期受験のデメリット
・出費が痛い
・試験に本気で取り組まなくなる
・精神的疲労が溜まりやすい
お金がかかる
お金の問題はシビアですよね。TOEICを受けるには受験料を支払う必要があるため、定期受験はそれだけ金銭的な負担が大きくなります。
TOEICの受験料は何度か改定されてきましたが、2021年12月時点では1回あたり7,810円となっています。基本的に、受験する度にこの金額を支払うことになりますが、最初の受験から1年後に限り割引金額で受験できるようになります。
2021年12月時点のリピート割引受験料は7,150円。この割引価格で受験したさらに1年後も、また割引価格で受験できるようになります。
割引価格でも7,000円以上なので、結構な負担です。定期的にTOEICを受験するとなると、ある程度の出費は覚悟しておいたほうがいいでしょう。
例えば、TOEICを毎月受けて1年間継続したとすると、7,810円×12=93,720円の出費になります。受験料だけで10万円弱もするので、結構しんどいですよね。笑
特に、金欠の大学生にはキツイ金額だと思います。
また、毎月受験よりも頻度を落として3か月に1回受ける場合は、7,810円×4=31,240円。これでもまあまあの負担になりますね。
1回ごとの試験への本気度が下がる
何回もTOEICを受ける前提だと、「どうせその次の試験もあるから」と油断して、1回1回の試験への本気度が下がってしまう可能性があります。
本気で臨まない試験は、時間とお金の無駄です。そんなことになるくらいなら、最初から1回限りの受験に絞った方が良いでしょう。
1回ごとの試験への本気度を下げないためにも、やはり細かい目標設定をしておくことが大切です。受験回数なんて気にせず、1つ1つの試験に全力で挑んでいきましょう!
精神的に追い詰められる場合も
目標スコアに到達するまでずっとTOEICに挑戦し続けるとなると、勉強を休む暇がありません。特にTOEICを毎月受ける場合、締め切りに追われる漫画家のように毎月ずっと勉強詰めになるわけです。
こんな状態が続くと、人によっては疲労やストレスで勉強が嫌になって、途中で投げ出してしまうかもしれません。
勉強や受験がしんどくなったら、一旦立ち止まってもいいんです。もしくは、受験頻度を減らすと少しは精神的にも余裕が生まれるでしょう。
TOEICを毎月受ける必要はない
本題に入っていきましょう。
結論から言うと、TOEICを毎月受ける必要はありません。その理由について解説していきますね。
TOEICを毎月受けなくていい理由
①スコア確認だけならアプリでも可能
②頻度を落としても本番には慣れる
③もっと有効なお金の使い道があるはず
スコア確認はアプリでも可能
TOEICを毎月受験するメリットの1つは、こまめにスコアを確認できること。
勉強の成果って誰でも気になりますよね。
・ちゃんと勉強の成果は出るだろうか?
・どのくらいスコアは上がったか?
・もしかしてスコア下がってない?
努力が報われないのは辛いことですし、努力が成果に結びついたら今後の学習のモチベーションにも繋がります。
でも、ただスコアを確認するためだけに試験を受ける必要はありません。わざわざ毎月高い受験料を払ってまでやることではないかなと。本番の試験を受けなくても、現状の英語力を測る方法はいくらでもあるんですよ。
例えば、僕が実際に使ってたのは”Abceed”というTOEIC学習アプリ。AIがスコア予測してくれる便利な機能があって、毎月どころか毎日スコアを確認することだって可能です。
もちろん、本番の試験によって得られるスコアよりも精度は落ちるかもしれませんが、目安にはなりますしモチベーションを保つ上では十分役立ちます。
僕はこのAbceedを使って、勉強を進めながら毎日のように予測スコアを確認していました。ほかにもスコア予測アプリはたくさんあると思うので、良さそうなものがあればぜひ使ってみて下さい。
毎月受験しなくても十分慣れることができる
毎月受験のもう1つのメリット。それは、本番の試験に慣れることができること。
確かに、毎月TOEICを受験していれば否が応でも試験には慣れるでしょう。でも、試験に慣れるだけなら別に毎月じゃなくてもいいですよね?
3か月に1回くらいの頻度でも十分試験に慣れることはできるし、何なら最初の1回だけでも試験本番の雰囲気やスピーカーの感覚などは掴めます。
もちろん受験頻度が高ければ高いほど試験に慣れるスピードは速くなりますが、どのみち3か月に1回くらいのペースでも徐々に慣れていくものです。焦る必要はありません。着実に、実力と経験を積んでいきましょう。
毎月の受験料は別のことに使う
TOEICを毎月受験するとなると、月額7,810円も取られることになります。自己投資のためとは言えども、やはりこの出費は痛いですよね。。(特に大学生や金欠の人にとっては)
もちろん受験料をケチるのは良くないですが、特別な意味もなく毎月受験するくらいならその受験料は教材や勉強代に使った方が良いですよね。
・良い教材を買ったり
・有料学習アプリを利用したり
・TOEIC学習法を教わったり
こういったことに予算を割いた方がよっぽど有意義ですし、結果にも繋がりやすいです。投資先を間違えると痛い目に遭うというのは、ぜひ覚えておいてくださいね。
TOEICを受ける頻度は3か月がベスト!
TOEICを毎月受験する必要はない、という話をしました。では、「具体的にどれくらいの頻度で受験するのが最適なの?」という疑問が出てきますよね。
結論から言うと、3か月に1回がベストだと思います。このくらいの頻度ならば、「TOEIC定期受験のメリット」で解説した以下5つのメリットをすべて満たすことができます。
TOEIC定期受験のメリット
・細かい目標設定ができる
・モチベーションを維持しやすい
・軌道修正しやすい
・本番に慣れることができる
・短期間の成長が期待できる
僕自身、3か月で大きな結果を出しました。独学で勉強してTOEICスコアを400点から870点まで伸ばしたので、3か月もあればスコアアップは十分可能です。
細かい目標を3か月ごとに設定して、目標をクリアしたらまた3か月後の試験に向けて頑張る、、というのを繰り返していくといいです。
逆に、3か月勉強してスコアが伸びなかったら勉強法が間違ってる可能性もあるので、そこは臨機応変に軌道修正していきましょう。何度も言いますが、TOEICで最も重要なのは「学習戦略」です。戦略が間違えてると努力が水の泡になるので、正しい学習戦略を心がけることが大切です。
もちろん、3か月に1回というのはあくまで目安であって、絶対にこの頻度じゃなきゃダメ!というわけではありません。最適な受験頻度は人それぞれです。
例えば、TOEICスコアがまだ低い人は伸びしろがあるので、もっと高頻度で受験するのもOKです。それこそ、毎月受験でもグングン英語力が伸びていく実感が持てるでしょう。
逆に、既に高得点(700点以上)を取ってる人はスコアを伸ばすのに時間がかかるので、受験頻度は低い方が良いです。3か月でもスコアの伸びを感じにくい場合は、さらに頻度を減らすことも検討してみましょう。
また、就活や昇進でTOEICスコアが必要になるからできるだけ早く結果を出したいという場合は、「数撃ちゃ当たる作戦」で毎月受験するのもアリですね。とにかく数をこなして、その中で一番良かったスコアを就活・昇進試験などで使うという戦略です。
なんにせよ、受験頻度に正解は無いので自身の状況に合わせて考えるのがベストです。それでも分からない場合は、とりあえず3か月に1回を目安に受験を考えてみて下さい。
いつの時点でTOEICを受けるべき?
受験頻度も大事ですが、「最初の受験日をいつにするべきか?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
・直近の開催日を選ぶべき?
・ある程度の勉強期間を確保して、時間をおいて受験するべき?
多くの人はこの2パターンで悩んでいると思います。
結論は、現時点から一番間近の日程を選びましょう。その理由は、受験日を先延ばしにすると気が緩んでしまうからです。
「まだ受験日まで時間あるし、ゆっくり勉強しよう~っと」
こういった気の緩みは、結果に大きく影響します。勉強に身が入らずダラダラと続けても、良い結果は得られません。
本気でスコアアップを狙っていきたいなら、今から一番間近の日程を押さえて、まずはそこに向かって全力集中していきましょう。
TOEICは短期集中で突破しよう!
世のTOEIC学習者は、大きく2種類に分けられます。
①時間をかけてダラダラと勉強を続ける人
②短期間で一気に集中して結果を出す人
あなたは、どっちのタイプが良いですか?
おそらくほとんどの人は、後者を選ぶはずです。僕も、絶対に後者を選びます。だって、短期間で結果を出してさっさとTOEICの勉強から抜け出した方が楽じゃないですか。
TOEICは初心者には少し難しいかもしれませんが、英語の本質を押さえてちょっとしたテクニックを駆使すれば、スコアアップは意外と簡単です。僕自身、短期間でTOEICスコア+400点伸ばすことに成功しました。
目標を達成するのは遅いより早い方が絶対にいいので、ダラダラ勉強せずに正しい学習戦略を突き進めて、短期間でTOEICを突破しましょう!
TOEICを定期的に受験してモチベーションを上げよう
今回話した内容をまとめます。
・TOEICを定期的に受験するメリットは多い
・TOEICを毎月受ける必要はない
・受験頻度は3か月に1回くらいがベスト
・TOEICは短期間で攻略すべし
・さっそく間近の受験日を押さえよう!
TOEICを毎月受けようとしていた人もいるかもしれませんが、無理する必要はありません。3か月に1回の頻度でも十分効果がありますし、そもそも人によって最適な受験頻度も異なります。
重要なことは、確固とした学習戦略に沿って勉強を継続しつつ、TOEICを定期的に受験して最終目標に徐々に近づけていくことです。
TOEICで高得点を取ることが目的の人も、英会話が目的の人にとっても、TOEIC定期受験は英語学習のモチベーションにもなるので英語力向上の強い味方になってくれます。
積極的にTOEICを活用して、どんどん成長していきましょう!